AWSエンジニアの年収は、他のエンジニアと比べて高いのでしょうか?
その仕事内容もチェックし、AWSの年収について詳しく見てみましょう。
AWSとは?
AWSとは「Amazon Web Services(アマゾン ウェブ サービス)」の略称です。
Amazonは200以上のクラウドコンピューティングサービスを提供していますが、その総称をAWSと言います。
クラウドコンピューティングサービスと聞くと難しく聞こえますが、要はインターネットを通じて利用できるクラウドサービスのことです。
AWSのサービスの中には仮想サーバーや仮想ストレージなどたくさんの種類があり、AWSはそのプロバイダーの役割をしています。
もともとAmazonで取り扱う大量の商品の管理をするために自社向けに開発したサービスを一般公開したのがきっかけと言われています。
AWSの仕事内容
AWSのエンジニアとして働くのであれば、当然AWSやクラウドシステムについてのスキルは必要になります。
それ以外にもサーバーや通信などの「インフラスキル」、「アプリケーション開発スキル」「ミドルウェア関連スキル」などの経験があると、AWSエンジニアとして働く上で役立つと思います。
サービス内容が充実しているので、どんな技術でもあれば活かせると思いますが、どれも実務経験がいるようなスキルですね。
AWSの年収
気になるAWSの年収ですが、AWSは外資系の企業ですので、日本の企業と若干の差があります。
日本で言う、階級のようなもので「ジョブレベル」というものを採用しており、L1~L12の中で成果に応じて付与されています。
※実際にはL9は欠番で、L12は創業者専用(CEO)、L1~L3はアルバイト・契約社員専用となっているので、実際はL4~L11が社員のジョブレベルです。
仕事の成果で評価されるので、一般職が管理職を越えるレベルが付与されることもあります。日本ではなかなかありません!
また、社内のシステムを利用して社員のジョブレベルを確認することができます。
同僚や上司のジョブレベルが分かってしまうので、これは、日本の企業ではあり得ない仕組みで面白いですよね。
ライバル視できて、相乗効果も期待できそうです。
AWSの平均年収
AWSは年俸制になっており、ボーナスもその中に含まれて支給されます。
年俸制ですので、自分の仕事の成果を評価されやすいですので、成果をあげて大幅な年収アップを望む人には合っていると思います。
ジョブレベルを採用しているということもあり、年齢や職種ごとに平均年収を出すのが難しいのですが、ジョブレベルごとに年収を見てみましょう。
ジョブレベル | 役職 | 平均年収 |
---|---|---|
L4 | 新入社員 | 400万円程度 |
L5 | マネージャー | 700〜1,100万円 |
L6 | シニアマネージャー | 1,100〜1,600万円 |
L7 | Principal(上級一般職~事業部長クラス) | 1,700〜2,600万円 |
L8 | ディレクター(本部長クラス) | 2,100〜4,000万円 |
L10 | 上級ディレクター(副社長) | 4,000〜1億8,000万円 |
L11 | シニアVP(シニア副社長) | 2億2,000万円以上 |
一般的な日本のIT企業の平均を考えると、高い水準で設定されているように見受けられます。
AWS社員の20代後半で約700万円、30代で1,000万円台が平均的な年収となっており、高いスキルが必要とはいえ、努力したくなる数字でもあり魅力的ですよね。
AWSの年収に将来性はある?
近年、クラウドサービスの需要はとても増えてきています。
その中でもAWSは世界で最もシェアされているクラウドサービスでもあり、全世界で約34%を占めています。また、以下の表を見ると分かりますが、2位とかなり差があり圧倒的シェアを誇っていることが分かります。
このことから、AWSの需要が高く将来性が期待できることが分かります。
これからいろいろなサービスが展開されることが予想され、スキルアップ=年収アップが望めるので将来性という面ではバッチリと言えます。
AWSエンジニアはスキルさえあれば、フリーランスとして働くこともできます。
AWSエンジニアはそもそも新しいサービスでスキルが必要なことからまだまだ少ないのが現状ですが、将来性を考えるとかなりアツい職種とも言えます。
AWSの年収とスキルの関係性
日本の多くのIT企業は、まだまだ年功序列の色が強く、どんなにスキルを持っていたとしても若いうちは年収に反映されないというケースも多くあります。
その点AWSはさすが外資系ということもあり、実力社会です!
平均的な年収が高い上に、頑張ったら自分の上司を越すジョブレベルが与えられる可能性もあるというのは、夢のある仕事ですよね。
スキルと年収がここまで比例する仕事はなかなかないと思います。
高スキルが必要になるので、実務経験と努力が必要になりますが、将来性を考えている人にとってはAWSエンジニアを目指すのはおすすめです。